プログラマとお話しするためには
プログラマはたいていコミュニケーション能力にコンプレックスを持っていると思う。
別に能力が低いわけじゃないのに巷でそう言われるから。
いわゆるチームリーダーなるものは
そういうコミュニケーションに乏しいプログラマをうまくコントロールして
プロジェクトを進めるものだってのが一般の認識であるから。
基本的にこういう線引きをした瞬間に、
チームリーダーとプログラマはお互い敵同士になる。
同じチームなのに。
「プロジェクトマネジメント」って前面に押し出してる会社では
役割が完全に縦割りなのでかなり多くの場合でこういうことが起きていると思う。
プログラマは自分の作業一つ一つのレベルから物事を組み立てて考えている。
とっても地道なのだ。
だってコードを1行も書いてないのにデバッグで2,3日費やすこともある。
ボタン一個を押すテストのパターンを腐るほど考えなきゃいけなかったりする。
「えいっ、ここからここまで線引いちゃえ」から始まるマネージメントとは正反対なのだ。
そのプログラマに対して「結局どうなの?」とか言ってしまうと、
その組み立ててきたものが全部吹っ飛ばされた気分になる。
自分が何もやってないと言われてるような気分になる。
だからリーダーの聞きたくないようなことまでうだうだと説明しだしてしまうのだ。
「そんなこと聞きたいんじゃない」なんて言われようものなら更にどツボにはまる。
なので、リーダーはまずすべてを包み込もう。
「よく頑張ってるね」「働きすぎじゃない?」とか声をかけて
プログラマの労をまず認めてあげる。
時間があれば「あのやばそうな障害の対応大変だったと思うけどすごいね」とかだと
なおGood。
「お前どんだけ大変かわかってねーのに!」ってのがプログラマの根本にあるのだから、
それを崩してあげれば説明に力を注いでくれるようになる。
自分が何を知りたいのかを説明してあげればプログラマはちゃんと丁寧に考えてくれる。
プログラマはコミュニケーションも地道なのだ。