エンジニア?プログラマ?

日々考えたことやメモを書いていきます

やっぱり失敗する大きいプロジェクト

最近も大きいところがぽしゃったと話題になっているけど、

今のSI業界の構造では当然の結果だろうなと思う。

 

原因としてよく言われているのが、

ユーザー企業がもっと責任と力を持つべきだ、外国はそうだし、みたいな事だけど、

じゃあほいそれとユーザー企業がそうなれるかというと絶対できないと思う。

そんな人材も持ち合わせていなければ育てる能力もない。

こんな状況ではわかってても(わかってないだろうけど)

システム部門にリソースを割くことはできないでしょ。

 

では実際どうなったらいい方向に物事が運ぶんだろう?

多くのプロジェクトではユーザー企業、SIer、開発会社の3社間でやり取りしてると思うので、

世間話などを元にそれぞれの言い分について考えてみた。

 

ユーザー企業:

SIerは業務を理解しようとしない

SIerは協力的ではない、すぐに仕事を減らそうとする

SIerはITに詳しくない、ごまかして丸め込もうとしてくる

・話を聞け

 

SIer

・ユーザーは丸投げすぎる

・ユーザーは無茶な納期を設定する

・開発会社は納期を守らない

・開発会社のソフトウェア品質が悪い

 

開発会社:

SIerは納期の無茶を言いすぎ

SIerは何も知らないくせに注文つけすぎ

・話を聞け

 

もうびっくりするほど完全に敵対している。

こんな3者が同じプロジェクトで同じ目的に向かって仕事をしてるっていうのが

不思議で不思議で仕方ない。

やっぱり最大の問題はここにあり、お互いに全くリスペクトしてないところだと思う。

リスペクトどころかすぐにお互いの批判が始まったりもする。

(敵対関係の理由として当然契約形態とかの問題もあるが、それはまた別の話とする。)

 

当然火のないところに煙は立たないというように、

批判が上がるということは自分の仕事を全うできてないということになる。

じゃあ誰が全うできてないのか。

 

ユーザー企業はそもそもの発端でありここの業務が全ての正である。

業務知識に関しては全てを知っているしこれに関して能力的に不足があるわけではない。

開発会社も決められた設計書を元に決められた納期内にプログラムを作る点においては

仕事を全うできるはずでありそんなこともできないようであれば消えるべきである。

よってその前提においては能力的に不足があるわけではない。

 

このように考えると元凶の多くの部分はSIerにあると言えるのではないかと思う。

SIerがSI知識のなさを棚にあげて「依頼があいまいだ!」といちゃもんをつけ、

SIerが設計書を作る知識のなさを棚にあげて「ちゃんと作ってくれない!」と

いちゃもんをつけている。

SIerだけ「ここは任せてください!」と言えるものを持っていない。

とっても残念な現実。

 

やらなきゃいけない幅が多すぎだという言い分もあるかもしれないが、

それがSIerの仕事なんだと思う。

それだけのことをやるから価格も高いんじゃなかったのか。

最近は自分の分の仕事を減らそう減らそうとする人ばっかりだし、

なのに料金はそのままというどうしようもない状況。

 

もっとSIerには自分のやるべきことを理解してプライドを持ってやってほしい。

そして他の2者はもっとSIerに対して厳しいチェックの目を持つための力を身につけてほしい。

いつまで双方にとってSIerの「ブランド」がはびこっているのだろう。